【逃げ回る環境省】
8月13日(月)、震災がれきの二重契約問題で環境省を呼び院内交渉が行われる予定だった。しかし環境省は「ネットメディアが交渉内容を中継取材すれば参加は断る」等の条件を提示。
結局、環境省はこのような言い訳で院内交渉には参加せず、当日は環境ジャーナリスト青木泰氏らの報告と記者会見のみとなった。
環境省が、このような言い訳をして、交渉から逃げるのはこれで三度目である。
宮城県が、鹿島JVと北九州市に二重契約しようとしている問題を筆頭に、東京、秋田、静岡と、全国各地で浮上でする広域処理問題について、環境省はもう言い訳が立たない。
だから、説明の場に出て来れないのである。
宮城県は鹿島JVにがれき処理を全量委託しており広域化するがれきはもうないのに、がれきを二重カウントして北九州へ持って行こうとしている。
鹿島JVと一度契約しているのと同じがれきを、さらに北九州市と2重契約し、それらいずれも国の交付金で支払わせるという詐欺行為なのである。
何度でも説明しよう。
がれきは、通常は、廃棄物として、処理にお金がかかる厄介物である。
ところが国の交付金で、95%~100%手当てが行われる予算措置が決定した後は、通常の有価物と同様に取り扱われることになる。
処理の権限を持ったところが、処理を何処に委託するかで、利権が発生することになるのである。
つまり厄介物で、処理処分を互いに押し付けあうものから、権限をめぐって取り合いになる「お宝」に変わっていったのだ。
広域処理で、がれきは金のなる木に変わったのである。
「絆」という言葉で国民をだまし、その裏で行われる多大な国庫金詐欺。
がれきの水増しが全国各地で発覚している。
がれきの広域処理政策は、戦後最大の疑獄事件なのである。
環境省の責任は重大である
「IWJ岩上安身氏が青木泰氏へインタビュー」
北九州を舞台に起こる戦後最大の疑獄事件を詳しく解説