2012年7月2日月曜日

緑の情報特版 NO2

北九州市市民検討委員会 広域化調査チーム 報告
市民検討委員会の委員長である
豊島耕一佐賀大学教授へのインタビュー

市民検討会の中で「石巻市に北九州市へ持ってくるがれきが本当にあるのか」ということが問題にになり、市民調査チームを作って調査。
6月21日(木)に記者会見をしました。
その記者会見について、市民検討委員会の委員長である佐賀大学理工学部教授の豊島耕一氏にインタビューしました。

佐賀大学理工学部物理科学科
豊島 耕一 教授


<インタビュー>
木村 (市民記者会見の)調査報告について、どういうふうに思いましたか?

豊島(敬称略) 短期間の間に、よくここまで調べられたと驚きました。「目の付けどころ」ですね。
その後、多分毎日の記者と村上さんたちが立ち話されていましたが、記者の「斎藤弁護士の結果待ち」にはがっかりしました。
(★注:記者は自分で調べず、現地に行き調査している市民検討委員会メンバーで斎藤弁護士の報告を待つと発言)

木村 斎藤弁護士は直接、宮城県へ現地調査に行っていましたので、記者会見には参加できませんでした。参加していたら、マスコミも取り上げてくれたかもしれませんね。

豊島 そうですね。

木村 二重カウントの件を北九州市環境局職員に話していた時のやりとりを聞いてどう思いましたか?

豊島 環境局の職員の方は全く紋切り型の対応で失望しました。5/21の時(試験焼却前に市役所へ数百名の市民が詰めかけ、その後市役所側と市民の代表数名とで話合いの場がもたれた)と変わりませんでしたね。
環境局の前に、市長秘書に面会したとき、せっかく関心を示されていたのに「詳しくは環境局に説明するから」と切り上げてしまったのは良くなかったかも知れません。機会があれば,同じことの繰り返しでも、何回も説明することが重要でしょう。

木村 それは環境局以外の部署へもということですか?

豊島 そうです。このことは、たくさんの人に知ってもらった方がいいからです。

木村 二重契約について、どう思いましたか?

豊島 あり得ない話で、メディアが無視するのであれば,法的な手段もあるのではないでしょうか。

木村 この問題の今後のアプローチは何か考えていますか?

豊島 次のようなことが考えられます。

― 環境省の会議録など情報開示を請求する
― 焼却施設周辺の放射能の事前調査を綿密に実施する
― 市議との懇談会、PTAなど諸団体への申し入れ
― NHK福岡に公正な報道を申し入れる。市民団体への放送枠を要求する
  (送り手としての放送アクセス権)

木村 ありがとうございました。